2018/08/30 09:56
小鹿田焼とは
大分県日田市の山あい、大浦川の上流部に位置する小鹿田地区で焼かれる陶器であります。江戸時代中期に主に生活雑器をつくるために開窯され、現在、10軒ほどの窯元があります。一枚一枚、丁寧に職人さんが手作りをしています。陶土をつくるための唐臼は、川の流れにししおどしの原理を利用したもので、「ギーゴトン」と陶土を細かく挽く音はどこか心地が良く、時間がゆっくりと流れていることを感じさせてくれます。機械生産が増えた昨今において、日本の手仕事として世界に誇るべきであると私は考えます。小鹿田焼の特徴としまして、朝鮮系登り窯を用い、飛び鉋、刷毛目、櫛描きなどの技法があり、その幾何学模様はとても美しいです。また、釉薬の使い方には打ち掛け、流し掛けなどが用いられています。現在では、その陶芸技法が国の重要無形文化財に指定されています。
当ショップでは、一枚一枚、各々に撮影、採寸を行なっております。同じ4寸の平皿でも、カタチや表情が微妙に違うのです。これは、職人さんの手仕事の温かみであると私は考えております。是非、お手に取って使っていただきたい。私たちの日常の生活をきっと豊かにするであろう一枚を見つけ出すお手伝いができれば、幸いです。